年頭所感
新たなポジティブ発想の展開
小西酒造株式会社
15代 小西新右衛門
あけましておめでとうございます。
弊社は創業1550年から本年で475周年を迎えさせていただくことができました。これもひとえに皆様方のご支援の賜物と心から感謝いたしております。
今年は日本酒業界にとっても大きなターニングポイントを迎えております。それは昨年末12月に日本酒を中心にした「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産の登録を果たすことができました。11年前に「和食」が登録されてから世界中で和食が話題にのぼったことは周知の通りだと思いますが、日本酒が世界の共通語として「サケ、サキ」と呼ばれる日も近いと確信しております。口幅ったい言い方になりますが、日本の老若男女が日本酒に誇りを持っていただけるように世界展開に力を入れてまいります。
また弊社の本社所在地である伊丹が、「日本遺産」認定に引き続き「地理的表示伊丹(GI伊丹)」に指定されました。GI指定は、信頼できる特産品として「国のお墨付き」であることを意味します。特に欧州においては、その価値は高く評価されております。「清酒発祥の地・伊丹」を標ぼうする私どもにとってはこの上ない朗報であります。
2025年は大阪・関西万博が開催される年であります。弊社は万博会場にも近いために大いに盛り上げてインバウンドに限らず国内各地から多くの方々がご来訪されることを期待しています。この記念すべき年に弊社は475周年を迎える節目に記念商品として新たな古酒ブランドである「白雪・寛座」を立ち上げます。この新ブランド「寛座」のお酒を楽しんでいただくためにフランスのクリスタルのラグジュアリーブランドである「バカラ」によるオリジナルのクリスタルデカンタを200個限定で製作致しました。この商品に関しての詳しいことは以下のリンクよりご確認下さい。
https://www.konishi.co.jp/news/1150/
日本国内のみならず世界においてもコミュニケーション不足による軋轢が発生しています。このような時代にコミュケーションの大事なツールであるお酒がその役割を果たせる場面・シーン作りに今まで以上に力を入れてまいります。代表銘柄「白雪」を始めとする日本酒、またクラフトビールや味わいに特徴のあるベルギービールを引き続きご愛顧いただきたく存じます。
最後になりましたが、2025年が皆様にとって素晴らしい年になることを心から祈念し年頭のご挨拶といたします。