伊丹発、
江戸で待たれた「下り酒」
菱垣廻船安治川口出帆之図(伊丹市立博物館蔵)
伊丹発、江戸で待たれた「下り酒」
上方から遠く離れた江戸においても、品質に抜きん出た伊丹諸白の人気はうなぎ上り。
伊丹の酒を総じて「丹醸(たんじょう)」と称されるなど、特別な存在感を放っていました。
高まりつづける需要に応えるため、樽廻船を使用した「下り酒」と呼ばれる大量輸送がスタート。
1784 年(天明 4 年)に猪名川を運航するルートが採用されるようになると、輸送量もますますアップ。
人口が増えはじめてきた江戸での地位を確固たるものにしていきます。